http://www.ana.co.jp/pr/13_1012/13-131.html
-------------(HP抜粋)-------------
ANAは副操縦士昇格訓練に新たにMPL訓練を導入します
ANAは、今後の副操縦士の養成にMulti-crew Pilot License(以下MPL)を取得する訓練を導入し、その基礎訓練をLufthansa Flight Training GmbH(以下LFT社)(※1)に委託し、2014年夏より開始いたします。(※2)
MPLはエアラインの二人乗り航空機の操縦士に特化した新しいライセンスであり、2006年にICAO(国際民間航空機関)で規定され、日本においても2011年に法制化、翌2012年から施行されました(※3)。ANAでは2009年よりMPL訓練の導入を検討してまいりましたが、実運航を想定した高品質な訓練に加え、基礎訓練から実用機訓練まで一貫して効果的な訓練が可能になると判断し、このたび導入を決定しました。
訓練を委託するLFT社は、ANAのジョイントベンチャーのパートナーであるルフトハンザドイツ航空の訓練を担うグループ会社であり、エアラインの運航ノウハウを積極的に訓練に取り入れることにより、世界の訓練会社の中でも最先端かつ最高品質の訓練を提供しています。また、LFT社はMPL訓練を修了した副操縦士を400名以上輩出するなど、MPL訓練に関して世界でも最大規模の実績を有しています。このLFT社とANAは互いの訓練ノウハウを出し合い、1年以上にわたる共同開発を経て、ANAのMPL訓練プログラムを作り上げました。
今回ANAが導入するMPL訓練プログラムでは、エアラインの操縦士に求められる高品質な航空機の操縦操作能力の習得に加え、運航をチーム力で支える能力やスレット&エラーマネジメント等のエアラインの運航に必要な業務遂行力も集中的に修得するため、訓練品質を大きく向上させると同時に、効果的な副操縦士養成が可能となります。また、訓練効率を向上させることにより、従来方式と比べて大幅に訓練期間を短縮することが可能となります。
ANAでは、今後も効率的で高品質な運航乗務員の養成を行うことにより、より安全・安心で快適な空の旅をお客様に提供できるよう、努力してまいります。
以上
(※1)LFT社について
ドイツにあるルフトハンザドイツ航空の100%子会社。ルフトハンザドイツ航空グループを始め、世界の200以上の航空会社から、運航乗務員のトレーニング、緊急訓練、客室乗務員のサービストレーニングなどの様々な訓練を受託する、豊富な経験と高い技術力を誇る訓練専門会社。39機のフライトシュミレーターを始め、ヨーロッパでも最大規模の施設を有する。
-------------(抜粋終了)-------------
JALは10月にMPLの開始をプレスリリースしていましたが、ANAも、MPLでの訓練開始をリリースしました。
下がJAL/ANAから公開されているMPLの訓練の流れです。
① 実機での操縦時間を減らし、シミュレーターでの訓練割合が増えます。
これにより、訓練費用が全体的にセーブできます。
② 従来は自家用→事業用→計器飛行証明→限定変更の順序で行ってきた訓練がMPL課程に一本化されます。
航空会社にとっては、大変、魅力的な内容でしょう。日本のエアラインパイロットの養成は、基礎課程が終了すると、アメリカなどとは異なり、実用機ではいきなり、B777やA300のような大型機材で訓練を行っていました。
アメリカなどでは、飛行訓練→飛行教官→小型機材のパイロット→大型機材のパイロットといった細かくステップアップしながらエアラインを目指す事が一般的です。
今回のMPLは、日本の養成の特徴をより、特化させて効率化する内容と言えます。
しかし、訓練生の立場から見てみると、以下の点で、大変かもしれません。
① 基礎訓練の時間が短縮されているため、従来の事業用・計器飛行証明の勉強内容を短期間でマスターしなければならない。
② 訓練中にPICとして運航に責任を持つ機会がない。
③ MPLの技能証明はMPLの運航が認められた航空会社でしか有効とならない。
今後も、MPLについては、注意深く情報を収集してみようと思います。
~追記~
MPLを取得しても、計器飛行証明は別途必要となるみたいです。
どの段階で計器飛行証明の実地試験を受けるのかは分かりませんが、多発での受験となると、BASIC Stageの双発ジェット訓練にて行う必要があります。
シラバス上、なかなかハードではないかと思います。